
Our Story
―私たちの歩み―
Story Of Tanizaki Coffee Village
世界に誇れるベトナムコーヒーを日本へ伝えたい
私たちのベトナム産コーヒーとの出逢いは、2010年のことです。
当時はコーヒーとはまったく異なる事業でベトナムと取引をしていましたが、ある日、偶然口にした一杯のコーヒーの美味しさに衝撃を受けました。
それが、谷崎珈琲ビレッジの原点です。
当時、日本ではベトナム産コーヒーの存在はまだほとんど知られていませんでした。
しかし実際に出逢ったその味わいは、想像をはるかに超えるものでした。
── ベトナムには、世界に誇れるほど高品質で香り豊かなコーヒーがある。
その事実を日本に伝えたいという想いが、すべての始まりでした。
そこからは、試行錯誤と挑戦の連続でした。
当時のベトナムでは、焙煎技術も限られ、農園も「安価な原料供給地」としてしか評価されていませんでした。
それでも私たちは現地を訪ね歩き、志を共にできる農園、生産者、焙煎士を一軒一軒探していきました。
理想の味を追い求め、数えきれないほどのカッピングとテイスティングを繰り返しました。
理解を得られずに挫折することもありましたが、粘り強く品質改良を重ねるなかで、ようやく志を同じくする仲間たちと出会うことができました。
そうしてたどり着いた答えが、「栽培から収穫、焙煎、パッケージング、商品化までをすべてベトナム国内で完結させる」という体制です。
この仕組みにより、コーヒーの鮮度と品質を最高の状態で保ったまま日本へ届けることができるようになりました。
また、製造工程を国内で完結させることで、現地の雇用や技術向上にも貢献し、ベトナム産コーヒーの価値を生み出す循環をつくり出しています。
それは単なる輸入ビジネスではなく、ベトナムとともに成長し続ける“共創型のコーヒープロジェクト”。
私たちの哲学は「品質の追求」と「生産地への敬意」の両立にあります。
事業を進める中で、世界的な環境の変化や流通の停滞により、一時的に活動を休止する時期もありました。
しかしその間も、私たちは理想のコーヒーを追い続け、品質基準の再構築と新たな体制づくりに取り組みました。
そして、より強固なパートナーシップのもと、再び歩みを進める準備を整えました。
2025年秋。
私たちは新たに「谷崎珈琲ビレッジ」ブランドを立ち上げ、
長年のパートナーとともに、ベトナムから“本物の珈琲”をお届けするネットワークを再始動しました。
これからも、私たちはベトナムの豊かな大地とともに、
新しい珈琲の可能性を探求し続けます。
その一杯が、皆さまの日常を静かに彩ることを願って。
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